(注:この文章は、AIS『蒸熱狂騒曲』交流誌、『蒸熱専用』内の突発読者参加企画として書かれました。もちろん今から参加することはできません。)
川本:え?何、次回あるの?
義晴:だって伊豆さんが暴露しちゃってるじゃん。
「川本氏が『学園PBM』を企画しそう」って。
川本:ゲゲッ、本当だ。えーと、じゃあ舞台設定とか考えなければ・・・ってうわっ!誰だ!?
須佐ノ女美琴(以下美琴):はいはい、おじさん達はどいたどいたっ!これからはボク達の出番だよっ!ね、ポンちゃん?
アクア・ポン(以下ポン):いいのかしら、ここって蒸熱狂騒曲の交流誌でしょ?あたし達って場違いじゃない?
美琴:いいのいいの。なんてったって学園編なんだから。その名も“蒸熱専用学園編”「君の『涙』を信じたい!」だぁ!
ポン:な、なんて安直なネーミング・・・。
美琴:うっさい、うっさい、うっさーいっ! さっさとシステム説明にいこうよ!
ポン:じゃあいきましょ。説明して。
美琴:あぅ・・・ボク難しいことわかんないからポンちゃん説明してぇ・・・。
ポン:・・・。やれやれ・・・。じゃ、あたしが説明するわね。この読参プラリアは蒸熱専用参加者なら、どなたでも参加することができます。今までの「蒸熱の涙」とは全くの別物なので、今まで参加してなかった方でもO.K.キャラクターも蒸専に登録しているキャラで結構です。
美琴:た・だ・し。
ポン:現代の学園劇なので、この舞台でのあなたの立場を教えてください。先生とか生徒とかね。もちろん一般の職業でもいいわ。年齢の矛盾もある程度は無視します。例えば、夏葵姉さんがセーラー服着ても構わないわけで・・・。墓穴を掘らないうちに先に進みましょう。
美琴:何かどっかで聞いたフレーズだね。
ポン:シャラーップ!で、ここから先が重要。今回特別として「パートナーキャラ制」をとります。
美琴:パートナーキャラって?
ポン:美琴に関しては、あたしがそう。つまり、メインのキャラに加え、もう一人サブのキャラクターが参加できるわけ。ただし、パートナーの行動に関してプレイヤーはアクションをかけられません。すべてはマスターに委ねられます。ここらへん「君を信じたい!」と同じ制度よね。
美琴:じゃあ、準備するものは?
ポン:メインキャラとパートナーキャラの紹介用紙。これは既に蒸専で紹介してあれば必要ありません。もちろん君信及び他PBMのキャラでも構いませんし、オリジナルでも結構です。パートナーに関して言えば、強制ではないので1キャラのみでも十分です。逆にマスターの負担も減るし(笑)、パートナーがいないぶん活躍できるかも。
美琴:フムフム・・・。
ポン:それから、それらのキャラの立場。パートナーには、メインキャラとの関係も一緒にお願い。友情とか、恋人とか、ライバルとかね。
美琴:ちなみにボクたちは・・・。
ポン:恋人同志よ(きっぱり)。
美琴:違うよっ、友情なのっ!みんなに変な誤解されちゃうじゃん。
ポン:(プレイヤーはそれを狙ってると思うけど・・・。)後は愉快なアクションと楽しい私信を待っているわ。
美琴:それではオープニングの始まり始まり〜。
「さぁ、ここまで来たら優勝しかないよっ!」
美琴が拳を握りしめ、仲間達を激励する。
今日は「私立 蒸熱学園高校」の球技大会である。美琴達のクラスは球技選択の中から、サッカーを選んでいた。なぜなら彼女たちのクラスは美琴を始め、サッカーの得意な者が数多くいたからである。
その目論見どおり、美琴のクラスはなみいる強敵を打ち破り、遂に決勝までやって来たのであった。
「ほほほほほ・・・のんきなものね。あなた方が勝ってきたのは単なるまぐれ。優勝は私たちに決まっていますわ。」
高笑いと共に一人の少女が美琴達の元へとやって来る。
「うっ・・・瞠・・・。」
彼女こそ、美琴達のチームが決勝であたるチームのキャプテンである。財閥令嬢の瞠は、金の力で有力な選手を集め、圧倒的な力で決勝まで上がってきたのであった。
「むー、ボクたちだって負けないもん!」
「ふん、小市民は小市民らしくおとなしくしていなさいっ!」
にらみ合う二人。その場は一触即発の状態となる。
「やぁ、瞠。そんな所にいたのかい?」
「ああっ、お兄様、わざわざ見に来てくださったの!?瞠はうれしいですわっ!」
突然の瞠の兄、雅春の出現に、急に猫なで声に変わる瞠。同性ながら、女は怖いと感じた美琴であった。
しばらく兄と談笑した瞠は、彼がいなくなると再びきつい顔で美琴を見る。
「お兄様が見に来たとなると、この決勝戦、どんなことをしてでも勝たせてもらうわっ!」
「望むところだよ。でもさ、キミのお兄さんだけど・・・。」
「何?いくら素敵だからって、あなたみたいな人に紹介なんかしないわよ。」
「じゃなくて、あっちで片っ端から女子高生をナンパしまくってるのも、キミのお兄さんじゃないの?」
もちろんそれは、彼女のもう一人の兄、義晴なのだが、瞠は自分の視界から、彼の存在を消してしまった。
「あの人は・・・他人よ・・・。」
半ば呆れたように彼女はため息をついていた。
「どうかね、決勝戦は?」
双眼鏡でグランドを見つめる真条広志校長は、そばにいる須恵村教頭に言葉をかける。
「はい、今は7:3で2−Dクラスが有利です。2−Aは、御角の令嬢が有力選手を集めてはいますが、即席のためチームワークが乱れているのが弱点です。」
「ならば須恵村教頭、強引にでも2−Aを勝たせれば、利益は我々のものだな。」
「ええ、もちろんです。まさか我々教師達が生徒達の試合でトトカルチョをしているなど、知らぬでしょう。密かに工作員を送ります。」
そういって二人は笑い合う。
「でも・・・我々って本編に比べるとかなり小悪党ですね・・・。」
「学園編だからな・・・。」
こうして陰謀(?)渦巻く球技大会は始まったのである。
ポン:・・・って感じかな?
美琴:そんなわけで、みんなの参加待ってるよ。
特に八俣の娘!君信では着けられなかった決着はこっちでつけるからねっ!
美琴・ポン:それでは次回、会えることを祈って。